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2010年6月4日

歌舞伎

歌舞伎という名称の由来は、「傾く」の古語にあたる「傾く」の連用形を名詞化した「かぶき」だといわれている。

戦国時代のおわり頃から江戸時代のはじめ初頭にかけて京や江戸で流行した、派手な衣装や一風変った異形を好んだり、常軌を逸脱した行動に走ることをさした語で、特にそうした者たちのことを「かぶき者」とも言った。

そうした「かぶき者」の斬新な動きや派手な装いを取り入れた独特な「かぶき踊り」で、慶長年間に京・江戸で一世を風靡したのが出雲阿国である。

その後阿国を模倣したさまざまな踊りが世に出たが、その多くが「かぶき踊り」の範疇で受け取られた。

これが今日に連なる伝統芸能「かぶき」の語源となっている。

この「かぶき」に「歌い舞う芸妓」の意から「歌舞妓」と当て字したのはその後のことだった。

寛永年間に遊女歌舞伎が禁止されると、芸妓に連なる「妓」の字にかわって伎楽に連なる「伎」の字を用いた「歌舞伎」の表記が見られるようになるが、江戸時代を通じてこの「歌舞妓」と「歌舞伎」は混用されていた。

これが現在のように「歌舞伎」に落ち着いたのは明治になってからのことである。